top of page

スペクタクルの罠

常に監視することができ、監視されることのできる世の中だからこそ、

それがよい未来に向かうこともあるし、よくない未来への一途をたどる可能性もあります。

最近では犯罪や悲しい事件に利用されてしまうパターンをよく目にするようになってきました。

私も実際にSNSで悲しい経験や苦しい経験を味わった、SNSに消費されてきた人間です。

自らの経験を経て、SNSというお風呂に浸かりすぎることの危険性を考えたいのです。

手がしわしわになるまで浸かることは避けるべきなのです。

例えば、画面上に出てくる綺麗な女性は、

過剰に繕い『綺麗』というハイパーリアルによって、「常に綺麗でいなければならない」

ことにがんじがらめになっているかもしれません。

ですが、それは画面越しの私たちには一切伝わることはないのです。

知らないうちに、自分自身でスペクタクルの罠にかかってしまっているのです。

だからこそ、私たちはSNSで見せているものが全て真実かどうかは己で判断し、

見せものとして容認し、常にそれを俯瞰してみるべきなのです。

​©️Ueda Satsuki   Spectacle daily life

10

bottom of page